仕事を振り返る意義

効率的に働くためにまずやるべきことは、「その日のことを振り返る」ことです。仕事の最中にすべての最適解が分かり、なおかつ瞬時に行動できるというのなら何も文句はありませんが、そんなスーパーマンなら他にすることがあるはずです。たぶん、何かしら患者だけでなく世界を救うお仕事とかできちゃってもおかしくないのではないでしょうか。
という冗談はさておき、仕事を振り返るというのは存外人はしていないものです。忙しい仕事であればなおさらで、どうしても毎日の仕事に振り回されっぱなしで「これ以上どうしようもない!」である意味完結してしまいます。しかしそれでは、それこそ最後の手段として仕事を辞めるくらいしか手はなくなってしまいます。だからこそ、そんな辞めてしまう人たちとの差別化を図るためにも、自分の仕事ぶりを思い返してみるのです。
まずは「あの時ああしていれば良かったな」とか、「もしかしてアレをしておけば良かったかも?」といった反省がいくらでも浮かんでくると思います。そのような点を翌日以降の仕事で検証してみて、時にはいろいろと試してみます。良い効果が出たのならそれで良し(まだ改善できることがあるかもしれないので「一応の」OKみたいな感じで)、ダメならまた後日他のことを試してみる、といったような、これは他の仕事でも当てはまる部分が多いかと思いますが、いわゆるトライ&エラーです。とにかく自分の仕事の粗探しをして、出来る限りに潰していくのです。
そのうち、現状の自分の力ではどうしようもないことも出てくると思います。そのような状況になった時、はじめて看護師がチームで行う仕事であることが活きてきます。そう、看護師は決して一人でこなす仕事ではないですし、何より一人でこなせるようにはできていません。かと言って、正直やろうと思えば自分でもできるような仕事を他人に頼ってしまっては意味が無いばかりか、ただサボることにしかなりません。あくまで、自分の力でどうしようもないことをチームでこなすという意識です。これができるようになれば、自分に何ができて、何ができないのか、そして、何を身につけるべきなのかが分かってくることでしょう。先ほどの自力でできる改善をこなしてきていたならば、多少仕事にもゆとりが生まれてきているはずです。このゆとりが自身の価値を高めること、すなわちキャリアアップの第一歩になるのではないでしょうか。

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